浜名湖の入江に位置する浜松市西区舞阪町は、南は遠州灘、西と北は浜名湖に面し海抜2m余りの平坦地に街並みが形成されています。
東海道五十三次の宿場町、遠州灘と浜名湖の水産資源が豊かな漁業の町、自然の景観と海の幸に恵まれた観光が地域の特色です。慶長6年(1601)、東海道五十三次の宿駅として「舞坂宿」が誕生。船で浜名湖を往来し、今切の渡しと呼ばれていました。
舞阪漁港は、シラス漁を始め、トラフグ漁、刺網漁、アサリ漁、ノリ・カキの養殖など、遠州灘と浜名湖の豊かな恵みにより、四季を通して活気があります。
弁天島は明治時代、鉄道の開通と共に開けた観光地です。自然の景観と海の幸に恵まれ、春の行楽シーズンには潮干狩り(アサリ採り)を楽しむ人たちで賑わい、夏の海水浴シーズンには多くの観光客が訪れます。

北雁木

江戸時代、浜名湖は「今切の渡し」により往来しました。舞阪側の渡船場三か所のうち、北雁木は大名、幕府役人などが利用しました。

舞坂宿脇本陣

脇本陣は本陣を補完する施設で、大名などによる本陣利用が重なった場合に利用されました。ふだんは旅籠を経営していましたので、一般の旅人も利用することができました。

舞阪漁港

遠州灘と浜名湖との豊かな水産資源に恵まれた舞阪では早くから漁業が営まれ、人びとの暮らしを支えてきました。

旧東海道の松並木

県道700mの両側に380本余の松が植えられています。
かつては見附石垣から松並木が続き、正徳2年(1712)には1,420本を数えました。

潮干狩り

アサリは浜名湖の特産物です。春から夏にかけて、弁天島周辺の干潟は潮干狩りや磯あそびを楽しむ人でにぎわいます。

シラス漁

舞阪はシラス船曳網漁発祥の地です。遠州灘では明治時代から地曳網によりシラスを獲っていましたが、大正年間に漁船による船曳網漁が始まりました。漁具や漁法の開発、加工技術の研究など、郷土の先覚者のたゆまぬ努力があって今日の基盤が築かれているのです。